結婚指輪にかける金額の平均は、二人分合わせて23万円ほどだと言います。しかしこれはあくまでも相場であり、結婚指輪へのこだわりはカップルによって様々です。金属アレルギーのため、金属以外の指輪を探すカップルもいますし、指輪以外のアイテムを探すカップルもいるようです。また、結婚指輪に何十万円もかけるのがもったいないという理由で、そこまで高価なものを選ばないカップルもいます。
もったいないなどと言うと、「たかが結婚指輪」というニュアンスが強いように感じますが、結婚というのはお互いの心の繋がりが大切であって、指輪はその一部でしかないという考え方があるからです。一緒に生活をしていく上でお金はとても大切です。最もお金がかかるのは結婚式ではなく、結婚した後なのですから、その為に少しでも蓄えておくという考え方は、むしろ堅実であると言えます。結婚指輪にこだわり過ぎるのは、二人の関係に自信がないということもあります。
とはいえ、左手の薬指に指輪をしていることで安心感が得られ、精神的に安定する効果があるとも言われています。実際、女性は結婚することで精神が安定すると言われていますので、それも一理あるでしょう。しかし指輪に頼り過ぎてしまうと、本当に築いていかなくてはいけない心の絆を深める妨げとなることもあります。指輪に執着するあまり、相手が指輪を失くしたり、指輪を外したりしているのを見つけると、必要以上に不愉快に思うことがあります。
そんな時こそ、たかが指輪と思うことです。二人の絆は、二人の心が築いていくものであって、指輪が築くものではありません。